また金利の話が騒がしくなってきました。日本銀行は9月17日から18日に金融政策決定会合を開く予定で、市場では現在およそ1.00%の政策金利を1.25%へ、0.25ポイント引き上げるとの見方が中心になっています。
一方、その直前に開かれる米国のFOMCでも利上げ観測が強まっています。日本が0.25ポイント上げても、日米の金利差はなお大きく残る可能性があります。
金にも流れがある
水は高きところから低きところへ流れます。誰かが命令するからではなく、傾きがあるから流れる。
金もまた、まったく同じではないにせよ、流れやすい方向があります。金利が高ければ、それだけ金を置くことで得られるものも大きくなります。
もちろん為替は金利差だけで決まるものではありません。景気、物価、貿易、財政、政治、市場心理。さまざまな水が合流して、一つの大きな川になります。
それでも金利差は、その川底についた一つの傾斜ではあります。
日銀はまた0.25ポイントか
市場では今回も、日銀が政策金利を0.25ポイント引き上げて1.25%とする見方が強まっています。
2026年6月にも日銀は0.75%から1.00%へ0.25ポイント引き上げました。当時も、日本の政策金利は他国と比べればなお低い水準にあり、円キャリー取引への影響などが注目されました。
今回も0.25ポイントとなれば、日本の政策金利は1.25%。一方で米国の金利は依然として日本よりかなり高い水準にあります。
さて、この程度の傾斜の変化で、水の流れはどこまで変わるのでしょうな。
利上げすれば円高になるのか
利上げと聞けば、一般には円高材料と考えられます。金利差が縮まれば、円を売って高金利通貨へ向かっていた資金の流れが弱まる可能性があるからです。
されど相場というものは、そう簡単ではありません。市場がすでに利上げを織り込んでいれば、実際に発表された瞬間にはほとんど動かないこともあります。
逆に、政策金利そのものより「この先どこまで上げるつもりなのか」という一言の方が大きく効くこともあります。
市場が見ているのは、今日落ちた一滴だけではありません。その先に続く川です。
金利が動けば株も動く
利上げは為替だけの話でもありません。金利が上がれば、企業の借入コスト、住宅ローン、預金、債券、そして株式市場にも影響します。
一般には、金利上昇は将来の利益を高く評価されている成長株には向かい風となりやすく、銀行など金利上昇が利益につながりやすい業種には追い風になる場合があります。
もっとも、それも毎回教科書どおりに動くとは限りません。金利上昇を見越して銀行株を買った頃には、その材料がすでに株価へ織り込まれていることもあります。
ゆえに予は、「利上げだから何を買え」とは申しません。ただ水面を見るだけです。
水は低きに流れる
水は低きに流れます。されど川には岩もあり、堰もあり、支流もある。雨が降れば、流れそのものが変わることもあります。
金の流れもまた、似たようなものなのでしょう。
大方の予想より低い0.25%の利上げとなるようじゃ。
水は低きに流れるというが、どうなることかのう。
ふぉっふぉっふぉっふぉっ。
※本記事は金融政策や市場について筆者の考えをまとめたものであり、将来の為替・株価を予測または保証するものではありません。
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