今回は少し刺激的なタイトルにしました。
キオクシアホールディングス(285A)についてです。
最初に言っておくと、私はキオクシアが悪い会社だとは思っていません。
むしろ現在の業績は強く、AI向けデータセンター需要の拡大によってNANDフラッシュメモリ市場も非常に注目されています。
それでも私は、
株式投資を始めたばかりの人には、キオクシア株へ安易に手を出してほしくない
と思っています。
理由は単純です。
値動きが激しすぎるからです。
キオクシアは今、非常に強い会社
キオクシアはNANDフラッシュメモリの世界的大手です。
AIというとGPUやHBMが注目されがちですが、大量のデータを保存するためにはNANDやSSDも必要になります。
生成AIの普及によってデータセンター向けストレージ需要が拡大し、キオクシアの業績も大きく改善しています。
2026年には次世代BiCS Flashのサンプル出荷も開始するなど、技術開発も進んでいます。
つまり、
「業績が悪いから危険」
という銘柄ではありません。
むしろ逆です。
会社が非常に強いからこそ、多くの投資家が殺到しています。
それでも私は買わない
私はキオクシア株を買うつもりはありません。
株式投資では、
良い会社=買ってよい株
とは限らないからです。
会社が素晴らしくても、株価が激しく動けば投資家側が耐えられません。
キオクシアのチャートを見ると、短期間で猛烈に上昇したかと思えば、一気に暴落し、その後また急反発する場面があります。
こういう株は見ていると非常に魅力的です。
「下がったところで買えば儲かるのでは?」
「これだけ上がっているならまだ上がるのでは?」
と思います。
ここが危ないところです。
初心者が最も危険なのは「上がっている株」
投資初心者は、下がっている株より上がっている株に引き寄せられます。
毎日上昇している。
SNSでも話題になっている。
ニュースでも取り上げられる。
すると、
「こんなに上がっているなら自分も乗らなければ損だ」
と思い始めます。
しかし株価が急激に上昇しているということは、それだけ期待も株価へ織り込まれているということです。
そして期待が少しでも崩れると、売りも一気に出ます。
キオクシアでは実際に、短期間で非常に大きな下落が発生しています。
上がるか下がるかではなく「読めない」
ここが今回一番言いたいことです。
私は、
キオクシア株はこれから下がる
と言いたいわけではありません。
さらに上がる可能性も普通にあります。
AI需要が続けば、業績がさらに伸びる可能性もあります。
問題は、
私には短期的な値動きを読めない
ということです。
そして読めないものに無理に参加する必要はありません。
株で生き残るには「分からないものを買わない」
株式投資で重要なのは、一発で大金を稼ぐことではないと思っています。
最も重要なのは、
市場から退場しないこと
です。
例えば100万円を持っている人が50%損をすると50万円になります。
50万円を100万円へ戻すためには、今度は100%上昇させなければなりません。
大きな損失は、それだけ取り返すのが難しくなります。
だから私は、
利益を取り逃すことより、大きな損失を避けること
を重視しています。
「買わなかったら上がった」は損ではない
株をやっていると、これが非常に重要です。
自分が買わなかった株が2倍になった。
3倍になった。
10倍になった。
すると、
「買っておけばよかった」
と思います。
でも実際には一円も損していません。
利益を取り逃しただけです。
一方、買って暴落すれば、本当に資産が減ります。
この二つは全く違います。
キオクシアのような株は上級者向けだと思う
キオクシアは、
半導体市況
NAND価格
AI投資
世界的な設備投資
為替
競合メーカーの増産
市場参加者の期待
など、非常に多くの要素で株価が動きます。
しかも現在は注目度が非常に高い。
こういう株は、短期間に莫大な利益を出せる可能性があります。
同時に、短期間で大きく資産を減らす可能性もあります。
自分で値動きを理解し、損切り基準を持ち、ポジションサイズを管理できる人なら面白いでしょう。
しかし、
「最近上がっているから買う」
という理由だけで初心者が入るのはおすすめしません。
私ならもっと簡単な株を探す
市場には何千もの銘柄があります。
わざわざ自分が理解できない株を買わなくてもいいのです。
例えば私は、
配当がある
本業で利益を出している
財務が健全
何で儲けている会社なのか理解できる
長期的な需要が見込める
株価が下がっても持つ理由がある
といった企業を好みます。
そういう株なら、一時的に株価が下がっても落ち着いて待てます。
キオクシアのように一日に大きく動く株を毎日見続ける必要もありません。
一番怖いのは「一度勝ってしまうこと」
こういう値動きの激しい株で一番怖いのは、最初に利益を出してしまうことかもしれません。
例えば50万円買って、数日で10万円儲かった。
すると、
「株って簡単じゃん」
と思います。
次は100万円。
その次は200万円。
そして一度大きな暴落を食らう。
これは株でよくある失敗パターンです。
最初の成功が、その後の大きな失敗につながることがあります。
株は儲けるゲームである前に生き残るゲーム
派手な銘柄を当てれば、SNSでは自慢できます。
しかし投資の最終目的はSNSで自慢することではありません。
資産を増やすことです。
そのためには、
勝てそうな時だけ参加する
くらいでいいと思っています。
分からない株は買わない。
難しい株も買わない。
自分が理解できる会社だけを買う。
これだけでもかなり事故を減らせます。
まとめ
キオクシアは悪い会社ではありません。
AI需要という強力な追い風もあります。
NANDフラッシュメモリの世界的大手であり、技術力もあります。
だから株価がさらに上昇する可能性も十分あります。
それでも私は買いません。
理由は、
自分にとって値動きが激しすぎて、リスクを読み切れないからです。
株式投資では、すべてのチャンスを取る必要はありません。
100回チャンスがあれば、そのうち自分が分かる10回だけ参加すればいい。
特に初心者は、
「いくら儲けられるか」より「どうすれば退場しないか」
を考えた方がいいと思います。
キオクシア株が今後10万円になったとしても、それはそれ。
自分が理解できない勝負を見送ったことを後悔する必要はありません。
市場は明日も開きます。
次のチャンスはいくらでもあります。
※本記事は特定銘柄の将来株価を予測するものではありません。また、キオクシア株の売却を推奨するものでもありません。筆者個人の投資方針・リスク管理についてまとめたものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿