2026年8月18日火曜日

10年持った東京電力株をついに全売却|昔の記事を読み返して分かった投資家としての成長

 


2026年、長年持ち続けていた東京電力ホールディングス(9501)の株をすべて売却しました。

売却したのは、株価が年初来高値となる760円前後まで上昇したタイミングです。

東京電力HDは2026年1月6日に年初来高値760円を付けました。

結果だけ見れば、かなり良いところで売ることができました。

しかしここまで来るのに、実に長い時間がかかっています。

東京電力株について自分の昔のブログを読み返していたら、2016年の記事が残っていました。

そこにはこんなことを書いていました。

上がったと思ったらすかさず下がるというのは、この株は信用がない株だという事だと思う。

配当もなく、少し調子よく上がると目先の利益を確保するためにみんな売ってしまう。

600円に行ったら売ろうと思っている。

500円には一度は確実に戻すと踏んでいる。

今読むと、なかなか面白いです。

当時の株価は400円台。

「600円まで戻れば売りたい」

と考えていました。

それから約10年。

東京電力株は何度も火を噴きました。

そして私は、そのたびに売る機会がありながら、結局長い間持ち続けることになりました。


東京電力株は何度も突然上がった

東京電力HDという株は、ずっと低迷しているだけの株ではありません。

原発再稼働期待、電力料金、エネルギー価格、政策、政治など、何か材料が出ると突然大きく上昇します。

長く持っていると、

「今度こそ本格的に上がるのでは?」

と思わせる瞬間が何度もあります。

これがこの株の怖いところでした。

2016年の記事では600円で売るつもりだった私も、その後実際に株価が上昇すると、だんだん欲が出てきます。


最大の痛恨は2024年

一番悔しかったのは2024年です。

東京電力HDは2024年4月に1,114.5円まで上昇しました。

1,100円を超えています。

当時私は、

「まだ上がるかもしれない」

と思って売りませんでした。

今振り返れば、これはかなり痛い判断でした。

その後株価はどんどん下落。

2025年2月には371.1円まで下がっています。

1,114.5円から371.1円。

高値から約3分の1です。

さすがにこれは痛かった。

「あの時売っておけば」

と何度思ったか分かりません。


それでも損切りせず持ち続けた

それでも私は東京電力株を売りませんでした。

今なら、

「なぜそんな株をずっと持っていたのか」

と思う人もいるでしょう。

理由はいくつかあります。

一つは、東京電力という会社自体が簡単になくなるとは考えていなかったこと。

もう一つは、東京電力株は何か材料があると突然大きく上昇することを、長年見て知っていたからです。

そして何より、

一度はまた500円、600円台まで戻る場面があるだろう

という感覚がありました。

2016年の記事にも、

「500円には一度は確実に戻す」

と書いています。

この考えだけは、10年経っても変わりませんでした。


2026年、ついに760円で全売却

そして2026年。

東京電力株は再び上昇しました。

1月6日には年初来高値760円。

そこで私は、持っていた東京電力株をすべて売却しました。

2024年に1,100円を超えた時と比べれば安いです。

それでも今回は、

「もっと上がるかもしれない」

という欲を抑えました。

ここが昔の自分との一番大きな違いだったと思います。


「もっと上がる」は危険な言葉

株をやっていると、

「もう少し上がるかもしれない」

という気持ちが必ず出ます。

500円になる。

600円になる。

700円になる。

すると、

「800円まで行くかもしれない」

と思う。

800円になれば、

「1,000円になるかもしれない」

と思う。

実際、東京電力株は2024年に1,100円を超えました。

それを一度経験すると、次も同じことが起きると思ってしまいます。

しかし株価は過去の高値に戻る義務などありません。

2024年の1,114.5円から翌年には371.1円まで落ちた事実が、それを嫌というほど教えてくれました。


配当のない株を長期保有する難しさ

2016年の記事を読み返して、自分でも驚いたことがあります。

当時すでに、

「配当がない株は信用されにくい」

と書いていました。

これは今でもかなり重要な考え方だと思っています。

配当株なら、株価が下がっても、

「配当をもらいながら待てばいい」

という理由があります。

しかし無配株は違います。

株価が上がらなければ、持っている意味がほとんどありません。

そのため少し上昇すると、

「今のうちに利益を確定しよう」

と考える人が増えます。

結果として売りが出やすくなります。

東京電力株を10年近く持って、私はこの違いをかなり強く実感しました。


昔の私は「株価」を見ていた

2016年の記事では、

「500円になる」

「600円になったら売る」

と株価そのものをかなり気にしています。

これは今読むと、若い投資判断だったと思います。

現在は少し考え方が変わりました。

見るのは、

  • 会社が利益を出しているか

  • 配当があるか

  • 財務はどうか

  • 業界の中で必要とされる会社か

  • 経営陣が具体的な手を打っているか

  • 株価上昇の理由に持続性があるか

といった部分です。

「この株は○○円になるはず」

という予想に執着することは以前よりかなり減りました。


一番大きく変わったのは「売れるようになったこと」

投資を始めた頃は、

買うことより売ることの方が難しい

とは思っていませんでした。

しかし実際には売る方が圧倒的に難しい。

含み損なら、

「戻るまで待とう」

と思います。

含み益なら、

「もっと上がるかもしれない」

と思います。

結局どちらでも売れません。

2024年の1,114.5円を逃したのも、この心理だったと思います。

今回760円で全部売れたのは、

「最高値を取らなくてもいい」

と思えるようになったからです。

後から800円、900円になっても仕方がない。

自分が十分だと思うところで利益を確定する。

この考え方を持てるようになったことが、私にとって一番大きな成長かもしれません。


売った後、株価は再び500円台へ

2026年8月現在、東京電力HDの株価は再び500円台です。

年初来高値760円から200円以上下がっています。

だから結果論ではありますが、今回の売却はかなり良い判断でした。

もちろん760円が今後永久に超えられないとは思っていません。

東京電力株は、これまでも何度も突然上昇してきた株です。

また原発や政策の材料で火を噴くことはあるでしょう。

それでも私は、もう買い戻す予定はありません。


東京電力株から卒業する

長い間持っていた株を全部売ると、少し不思議な気分になります。

東京電力株にはかなり振り回されました。

400円。

500円。

600円。

そして1,100円。

そこから300円台。

また760円。

本当に上下の激しい株でした。

利益だけを考えれば、2024年に1,100円台で売るのが最高でした。

それができなかったのは失敗です。

しかし、その失敗があったから2026年の760円では欲を出さずに売れたとも思います。

そう考えると、10年近く持っていたことにも意味はありました。


まとめ|利益以上に「売る技術」を学んだ株だった

2016年の自分は、

「600円になったら売る」

と書いていました。

その後、本当に600円を超えました。

それどころか2024年には1,114.5円まで上昇しました。

それでも売れませんでした。

そして371.1円まで下落。

最終的に2026年、760円付近で全株売却しました。

この10年間で一番学んだことは、

株は高値を当てるゲームではない

ということです。

十分な利益が出たと思ったら売る。

売った後さらに上がっても気にしない。

利益を確定して初めて、その投資は終わります。

昔の自分の記事を読み返すと、考え方の変化がよく分かります。

東京電力株は、私にとって儲けさせてくれた株という以上に、

投資家として「欲」と「出口」を学ばせてくれた株

だったのかもしれません。

10年近くの付き合いでしたが、これで東京電力株から卒業します。

お疲れさまでした。

※株価は過去の市場データを参照しています。本記事は筆者個人の売買記録・投資経験をまとめたもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

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